アラサーオタクの日常

手広くオタクやってます

彼女とのお別れの日

 

11/10の夜、

組織球肉腫で闘病していた

愛猫が亡くなりました。

 

11/3から病院に通い始め、

11/8に病名が判明し、

通院からわずか1週間で

お別れのときがきてしまいました。

 

11/10は日中体調が悪そうで、

徘徊もさらにひどくなり

左腕の指先が硬直気味だったため

昼から病院へ連れていきました。

皮下点滴+抗生剤+効くかどうかはわからないけれど

副作用がないというステロイドを試しました。

ステロイドよりも、新薬の方が

もしかしたら効きが良いかもらしく

ステロイドとの併用可能とのことだったので

明日は新薬を試そうね、

と家族と話していました。

 

夕方頃から後ろ足が踏ん張れず

立てなくなってしまい、

寝たきりで前足を必死にぐるぐる動かす様子で、

歩かなきゃ、

という必死の思いが伝わってきました。

時折、腕をつっぱらせ顔も仰け反り

軽い痙攣?のようなものも起こり、

本当に怖かったです。

夜になり、

前足のぐるぐるが止まり、

呼吸も穏やかになったので

やっと寝られたのかなと思っていました。

 

少し経つと

しゃっくりのような感じで

一定の間隔で、ヒクッ、ヒクッ、と言うので

様子がおかしいと思い、

胸を見ると

呼吸が止まっていました。

すぐに気道確保の方法を調べ、

舌を引っ張り出しましたが

自発呼吸はできておらず、

心音も止まっていました。

夢中で心臓マッサージを行い、

胸に耳を当てると、

トクットクッと

心臓が動き始めたようでした……

が、呼吸は戻っていません。

苦しいようで、

時折後ろ足が激しく身体を蹴ります。

電話で医師の判断を仰ぎましたが、

心臓が動いていて自発呼吸ができていないなら

病院に行けばチューブを通すことはできる、

ただ病院に着いた時点で心臓が止まったり

容態がかわっていたら難しいかもしれない、

とのことでした。

 

我が家から救急病院まで、

車で30分ほどかかります。

 

治療を始めたときに家族で決めたこと、

入院で寂しい思いをさせ辛い治療をするくらいなら、

できる限りの治療を行って

彼女の大好きな我が家で

家族一緒に残された時間を過ごしたい。

 

30分かけて病院へ向かい

車の中で心臓マッサージを続けても

助かる保証はないし、

もし助かったとしても身体へチューブを通して辛い思いをさせる、

そして、

恐らく遠くはない未来にお別れのときは来てしまう。

それならば、と

我が家でできる処置を続けることにしました。

 

気道確保を続け、

彼女の名前を数えきれないほど呼び続けました。

何分経ったかわかりません、

彼女の胸に耳を当てると

先ほどまでは

小さく動いていた心臓の音が

聞こえなくなっていました。

 

お別れを言う間も無く、

あっという間でした。

 

あとから考えると、

気遣いな彼女のことなので

きっと彼女なりに考えて逝ってくれたんだなと思いました。

帰省したその日は体調も優れなかっただろうに、

いつものように目をしぱっとしてくれて

足の間にきてくれました。

そして、もともと私は

亡くなった日の翌朝に自分の家に戻る予定だったし、

(彼女の病状を見て、

亡くなるつい1,2時間前に

数日の延期を決めたばかりでした)

いつもはだれか一人が介護をするよう

ローテーションしていましたが

そのときは彼女のもとに

偶然にも家族全員が揃っていました。

辛く苦しかっただろうに、

最期まで

家族のことを思ってくれていたところ、

本当に彼女らしいなと思います。

 

私は宗教を信じていませんが、

世の中には必然は存在するし

霊や念というものもあると考えています。

 

実は、

彼女の体調が悪い、と

家族から連絡をもらう数日前から、

夢に彼女が出てきていました。

彼女が逃げるのを私が必死で追いかける、

そんな夢だったと記憶しています。

普段猫が夢に出てくることはあまりないため

不思議な気持ちになり、

彼女に会いたいなと感じていました。

家族から連絡をもらったときに即帰省を決めたのも、

今帰らないと絶対に後悔をする、

そんな根拠のない勘が働いていました。

もとから身体の強い子ではなかったので

体調を崩すことも多くあったのですが、

夢の一件もあったせいか

今回だけは絶対に帰らないとだめだ、

と強く思ったのです。

 

また、

亡くなる2日前に

一瞬だけでしたが彼女がもとに戻ってくれたことも、

お別れ前の最後に

時間を作ってくれたのだなと思いました。

 

あとから経緯を主治医に報告したところ、

亡くなる数時間前に腕をつっぱらせたり

顔を仰け反ったりしていたということは

もしかしたらすでに意識はなかったかもしれない、

だから最後はきっと苦しい思いをせず逝けたんじゃないか、

とのことでした。

最期息ができず辛い思いをさせてしまったなと

呵責の念にかられていたので、

少しだけですが救われる気持ちでした。

 

まだまだ数えきれないほどの後悔があるし、

涙は止まらないし、

家の中に居ても彼女の姿を探してしまいます。

 

きっとまだまだ

乗り越えることはできないけれど、、、

 

我が家に来てくれてありがとう。

本当にしあわせでした。

 

こんなことは初めてなのですが、

葬儀から帰宅して泣いてたところ、

ほかの猫がすり寄って来て

何度も頭を擦り付け、

優しい声で鳴きながら

そばにいてくれました。

その子は、

彼女が亡くなったことを

きちんと理解しているのだと思います。

彼女のことをすごく慕っていたので

(嫌われてはいましたがw)

きっと自分も辛いだろうに、

慰めてくれました。

 

また、ほかの猫は

ここ数日なにか見えているようで

一点をじーーーっと見つめています。

これまではそんなことなかったので、

彼女が遊びにきてるのかな?

と思ったり。

 

ほかの猫たちの優しさに触れながら

少しずつですが

気持ちを整理していきたいと思います。