アラサーオタクの日常

手広くオタクやってます

今日までの病状と一瞬だけ元に戻った話

組織球肉腫という病気は、

前の記事にも書いたけれどまだまだ症例が少なく、

治療法も確立されてないそうです。

特効薬が特になく、今できる治療は

効果と副作用が

まだはっきりとは分からない新薬を使うか、

抗がん剤を使うか、

とのことですが、

病気が確定していないのと

体力のない彼女が耐えられるか不安なのもあり、

まだ試せずにいます。

 

私たち家族は、

1人寂しく入院させて辛い治療をするよりも、

お家で少しでも一緒に残された時間を過ごす方を選びました。

外来での治療は限られていて、

普段は点滴(皮下点滴または静脈点滴)と

抗生剤を入れてもらっています。

今は水すら飲めないので、

点滴をしてもらって帰ってくると

少し元気になったように見えます。

(見えるだけかもしれませんが

それがすごく嬉しい)

 

今日は特に嬉しかったことがあって。

2度目の病院から帰ってきた日から、

物や壁にぶつかったり

顔を見ても目が合わなかったりして、

もしかして目が見えていないのかも、

と感じました。

もともと臆病で怖がりな性格なのに、

転けたりぶつかったりすることを厭わず

目もまん丸で常にびっくり顔。

これまでに二度てんかんの症状が出て

病気が脳に転移している可能性も大きいかもとのことで。

その影響なのか性格もまるっと変わって

別人みたいだったのですが、、、

今日病院から帰ってケージから出すと、

 

あれ?

 

今朝まで私の足にぶつかってたのに

ひょいって乗り越えてない?

母と一緒に、

「今日は少し見えてるのかも!

足にぶつからないし!」って話してる

目の前で、

何度も

足を乗り越えて往復して見せる彼女。

可愛くて可愛くて仕方ない………

見えてる!と確信しました。

2,30分ごとに起きて徘徊するのも急に収まって、ゆっくり寝てるし!

目が合うし!

座ってると足の間に来てくれるし!

病気が分かるまでは

なんでもなかった日常が

一瞬だけでも戻ってきてくれて、

涙が出るくらい嬉しかったです。

 

喜びも束の間、

また徘徊したり辛そうに鳴いたり。

病気が治ったわけではないって

頭で分かってはいるのですが、

どうしても夢見てしまうんです、、、

元気になってくれる日が

いつか来るんじゃないかって。

 

悲しんでも哀れんでも

事実は変わることはない、

残された時間をだいじに

明日もずっとそばにいます。

 

 

備忘録的に、

今日までの病状メモを残しておきます。

 

<11/2>

何も飲まない食べない。

 

<11/3>

朝一病院へ連れて行ったところ

検査預かりに。

検査結果は気になるところが2点で、

細胞を病理検査に出すとのこと。

病院滞在が長かったため、

皮下点滴と抗生剤の投与のみ。

帰宅後トイレ+ちゅーる少し。

夜はゆっくり寝れてた。

 

<11/4>

朝方ちゅーる少し。

トイレに行きたくて鳴いて回る。

体調が悪そうなので、

静脈点滴と抗生剤。

帰宅後、不安でたくさん鳴くのと、

目が見えてない?鼻も効かない?

添い寝したらゆっくり寝れてたみたい

 

<11/5>

前のめりになるくらい食欲が!

ちゅーるを3分の1食べた。

左手に点滴針が入ったままなので、

エリザベスカラー装着。

夕方もちゅーる残り食べきった。

夜トイレ自力で行ったけれど、

深夜長い間徘徊してた。

 

<11/6>

朝トイレ自力で。

ちゅーる食べず体調が悪そう、

のに!静脈点滴+抗生剤で元気!

病院で叫び回るし歩き回るし。

ただちゅーるは口にしないので、

強制的に少しだけ。

夕方、おしっこが間に合わずに

初めてトイレ以外のところで

漏らしてしまう…。

徘徊する時間がさらに長くなる。

 

<11/7>

朝もおしっこ間に合わず。

カラー外しても毛づくろいせず、

足取りもよろよろ。

食欲なくて、二度嘔吐。

夕方もおしっこ間に合わず。

徘徊が多いけれど、

添い寝すると少し落ち着く。

 

<11/8>

朝から静脈点滴+抗生剤。

病理の結果が分かって、

分かってはいたけど涙が。

帰宅後、目が少し見えてる!!

ちゅーる少しだけ食べた。

0時過ぎてから、

自分でトイレに入って

ひとりでおしっこした…

すごい(T ^ T)(T ^ T)(T ^ T)

愛猫の病気が発覚しました

 

突然ですが、私は猫が大好きです。

 

幼い頃は動物が好きな両親に連れ出され、動物園によく行ったことを思い出します。

我が家で最初に飼ったペットはハムスター。

名前はラット。

(今思うと酷いネーミングセンス…)

私が小学校低学年の頃にペットショップで見かけた彼は破格の値段で投げ売りされていました。

理由は、もう成長しきって大きいから。

命に値段があり優劣がある、その事実が子どもながらに残酷に思ったのか、気付いたら彼を連れて帰っていました。

彼の寿命は勿論長くはなく、寒い冬の朝、姿が見当たらず物陰でぐったりしており、私は心配で学校に行くのを渋りました。

しかしその日は授業参観日、母と彼を動物病院に連れて行くことを約束して家を出、授業参観終了後の母の口から彼が亡くなったことを知りました。

 

私は昔から泣き虫で心配性な性格で、人や動物とのお別れが苦手です。

これまで葬儀に二度参列しましたが今でも鮮明に覚えているし、ラットとのお別れも勿論忘れたことはありません。

 

 

「猫を飼おうと思う」

母の口からその言葉を聞いたのは15年前の秋でした。

これまで、家に傷をつけるから、という理由で犬や猫を飼うことは嫌厭しており、また、ラットとのお別れが私たち家族にとって想像以上に辛いものであったこともあり、動物を飼うことはありませんでした。

母は昔から猫が好きで、理由は分かりませんが急に思い立って飼うと決心したようです。

「捨てられた猫がいたら引き取りたい」って近くの動物病院に今日伝えてくるね、母がそう言った次の日、私が学校から帰宅すると、誰もいない居間に知らない仔猫がいました。

小さな声で「…ニャ〜」と鳴きつかれ、昨日の今日のことでびっくりして頭がついていかず、

当時の私は寝室に逃げて母の帰宅を待ちました…w

あとから聞くと、偶然にも今日の朝病院の前に捨てられていたそうで、これが私と彼女との出会いでした。

 

彼女は小柄で少食で、でも好奇心旺盛で甘えん坊だけど怒りっぽい性格です。

抱っこが嫌いで、抱っこすると「いや〜〜〜」って鳴くのに、下ろすとすり寄ってくる、ツンデレで可愛い可愛い箱入り娘です。

私は自身の都合で何度か実家を離れて生活しており現在もそうなのですが、久しぶりに帰って、「ただいま!」と声をかけると目をシパッてしてくれて、床に座ると必ず脚の間に来てくれます。

離れても忘れずにちゃんと覚えてくれており、彼女に会いたいからと帰省することもよくありました。

 

彼女はここ2、3年で脚の筋肉がすっかり落ち、食欲も少しずつ落ちていたのですが、もうおばあちゃん猫だし元々小柄だからと気に留めずにいました。

 

彼女がご飯を全く食べないし一日中じっとしている、と家族から連絡をもらったのは先月の末頃で、様子がおかしいとのことでした。

母が病院に連れて行ったところ即検査入院になったらしく、それを聞いて私は即日で帰省をしました。

検査結果は、細胞の大きさがバラバラな点(正常な細胞は揃った大きさをしているそうです)と大きなしこり?腫瘍?のようなものがある点、が気になるが、

陽性なのか悪性なのかがわからない。詳しく調べるために病理に出す、と。

また、検査入院から帰ってきた彼女は目が見えなくなってしまったようで、普段歩き回っていた場所にぶつかるようになってしまいました。

病理検査の結果が出るまで一週間ほどありましたが、2日に一回は皮下注射または静脈点滴と、抗生剤を身体に入れてもらってなんとかやり過ごしてきました。

水も大好きなちゅーるも、一切口に入れないし、徘徊が多くなり、トイレが間に合わずおしっこも漏らすようになってしまいました。

覚悟を決めないといけない、とは薄々感じてはいても受け入れきれず、何を考えても辛いし、涙が止まらない日々を過ごしてきました。

 

今日聞いた病理検査の結果は、

組織球増殖性疾患(組織球肉腫)の可能性、

また、

悪性線維性組織球腫の可能性も完全には否定できない

とのことでした。

 

猫にとってとても珍しい病気で症例も少なく、薬も効くかどうかわからない、医者からはそう説明されました。

ネットで検索しても論文が出てくるばかりで、まだまだ研究途中の病気ということは私の頭でもよく分かります。

その中で、愛猫が同じ病に侵されてしまったブログがひとつだけ検索に引っかかっているのを見つけ、夢中でそれを読みました。そして記事を読むことで、励まされていることに気付きました。

10年以上も前の記事ですが、同じ境遇で病と闘った猫ちゃんがいた、そして同じように辛い思いをした飼い主さんがいた、その事実だけでも少し救われる思いがしました。

 

今も涙が止まりませんが、

私に出来ることは、

彼女が出来るだけ辛い思いをしないように最善を尽くして側にいてあげること、

そして、まだ知られていないこの病のことをいつの日か調べる人が出てきたとき少しでも役に立てるよう記録を残すこと。

これを決意し、

今も治療を頑張っている愛猫を支えたいと思います。

きっと大変な道ではありますが、できれば彼女の慣れ親しんだおうちで多くの時間を過ごしてほしい、と外来での治療を決意しました。

1秒でも長く大好きな彼女と一緒に居られるように願って。

 

よし、じゃあ病院のお迎えに行ってきます!