アラサーオタクの日常

手広くオタクやってます

愛猫の病気が発覚しました

 

突然ですが、私は猫が大好きです。

 

幼い頃は動物が好きな両親に連れ出され、動物園によく行ったことを思い出します。

我が家で最初に飼ったペットはハムスター。

名前はラット。

(今思うと酷いネーミングセンス…)

私が小学校低学年の頃にペットショップで見かけた彼は破格の値段で投げ売りされていました。

理由は、もう成長しきって大きいから。

命に値段があり優劣がある、その事実が子どもながらに残酷に思ったのか、気付いたら彼を連れて帰っていました。

彼の寿命は勿論長くはなく、寒い冬の朝、姿が見当たらず物陰でぐったりしており、私は心配で学校に行くのを渋りました。

しかしその日は授業参観日、母と彼を動物病院に連れて行くことを約束して家を出、授業参観終了後の母の口から彼が亡くなったことを知りました。

 

私は昔から泣き虫で心配性な性格で、人や動物とのお別れが苦手です。

これまで葬儀に二度参列しましたが今でも鮮明に覚えているし、ラットとのお別れも勿論忘れたことはありません。

 

 

「猫を飼おうと思う」

母の口からその言葉を聞いたのは15年前の秋でした。

これまで、家に傷をつけるから、という理由で犬や猫を飼うことは嫌厭しており、また、ラットとのお別れが私たち家族にとって想像以上に辛いものであったこともあり、動物を飼うことはありませんでした。

母は昔から猫が好きで、理由は分かりませんが急に思い立って飼うと決心したようです。

「捨てられた猫がいたら引き取りたい」って近くの動物病院に今日伝えてくるね、母がそう言った次の日、私が学校から帰宅すると、誰もいない居間に知らない仔猫がいました。

小さな声で「…ニャ〜」と鳴きつかれ、昨日の今日のことでびっくりして頭がついていかず、

当時の私は寝室に逃げて母の帰宅を待ちました…w

あとから聞くと、偶然にも今日の朝病院の前に捨てられていたそうで、これが私と彼女との出会いでした。

 

彼女は小柄で少食で、でも好奇心旺盛で甘えん坊だけど怒りっぽい性格です。

抱っこが嫌いで、抱っこすると「いや〜〜〜」って鳴くのに、下ろすとすり寄ってくる、ツンデレで可愛い可愛い箱入り娘です。

私は自身の都合で何度か実家を離れて生活しており現在もそうなのですが、久しぶりに帰って、「ただいま!」と声をかけると目をシパッてしてくれて、床に座ると必ず脚の間に来てくれます。

離れても忘れずにちゃんと覚えてくれており、彼女に会いたいからと帰省することもよくありました。

 

彼女はここ2、3年で脚の筋肉がすっかり落ち、食欲も少しずつ落ちていたのですが、もうおばあちゃん猫だし元々小柄だからと気に留めずにいました。

 

彼女がご飯を全く食べないし一日中じっとしている、と家族から連絡をもらったのは先月の末頃で、様子がおかしいとのことでした。

母が病院に連れて行ったところ即検査入院になったらしく、それを聞いて私は即日で帰省をしました。

検査結果は、細胞の大きさがバラバラな点(正常な細胞は揃った大きさをしているそうです)と大きなしこり?腫瘍?のようなものがある点、が気になるが、

陽性なのか悪性なのかがわからない。詳しく調べるために病理に出す、と。

また、検査入院から帰ってきた彼女は目が見えなくなってしまったようで、普段歩き回っていた場所にぶつかるようになってしまいました。

病理検査の結果が出るまで一週間ほどありましたが、2日に一回は皮下注射または静脈点滴と、抗生剤を身体に入れてもらってなんとかやり過ごしてきました。

水も大好きなちゅーるも、一切口に入れないし、徘徊が多くなり、トイレが間に合わずおしっこも漏らすようになってしまいました。

覚悟を決めないといけない、とは薄々感じてはいても受け入れきれず、何を考えても辛いし、涙が止まらない日々を過ごしてきました。

 

今日聞いた病理検査の結果は、

組織球増殖性疾患(組織球肉腫)の可能性、

また、

悪性線維性組織球腫の可能性も完全には否定できない

とのことでした。

 

猫にとってとても珍しい病気で症例も少なく、薬も効くかどうかわからない、医者からはそう説明されました。

ネットで検索しても論文が出てくるばかりで、まだまだ研究途中の病気ということは私の頭でもよく分かります。

その中で、愛猫が同じ病に侵されてしまったブログがひとつだけ検索に引っかかっているのを見つけ、夢中でそれを読みました。そして記事を読むことで、励まされていることに気付きました。

10年以上も前の記事ですが、同じ境遇で病と闘った猫ちゃんがいた、そして同じように辛い思いをした飼い主さんがいた、その事実だけでも少し救われる思いがしました。

 

今も涙が止まりませんが、

私に出来ることは、

彼女が出来るだけ辛い思いをしないように最善を尽くして側にいてあげること、

そして、まだ知られていないこの病のことをいつの日か調べる人が出てきたとき少しでも役に立てるよう記録を残すこと。

これを決意し、

今も治療を頑張っている愛猫を支えたいと思います。

きっと大変な道ではありますが、できれば彼女の慣れ親しんだおうちで多くの時間を過ごしてほしい、と外来での治療を決意しました。

1秒でも長く大好きな彼女と一緒に居られるように願って。

 

よし、じゃあ病院のお迎えに行ってきます!